その中でも,「地理はできるけど歴史はさっぱり……。」という人は少なくありません。
かつて,塾講師をやってたときに,「先生はどうやって歴史得意になったん?」と歴史が苦手な生徒からよく聞かれたことを思い出します。
歴史学習の最初の一手
私は,歴史が苦手な人に対して最初にやるといいよとおすすめしていたのは,次のことです。- 漫画の「日本の歴史」(通史のシリーズもの)を読み込んで,歴史のできごとの流れを大まかにつかむこと
まあ,塾で宿題として課されているものを消化してもらうのは,当然のことではありますが。
たしかに,一問一答レベルを消化させればテストの点数はある程度の点数まで延ばすことはできますが,いったん頭打ちになってしまうと思います(もちろん,抜群の暗記力でこの壁を乗り越える人がいることは否定しません)。その状況から抜け出すためには,歴史のできごとの前後関係(因果関係)を掴んだり,有名な資料については見慣れておいたりすることが必要です。
最初に通史の歴史漫画(三国志とかは除く)を読み込むことで,歴史の重要人物や有名なできごとの流れを簡単に掴んでおけば,今後の歴史学習がはるかに楽になります。
歴史漫画で流れを掴んだ後で,教科書やテキストに戻ってくると,「あー,あのことか」と文字の多いテキストでも内容の理解度ははるかに上がっているはず。
学校や自治体の図書室などでも借りられるかもしれませんが,歴史好きの人が借りていくことも少なくありません。なかなか借りることができないという場合は,手元に置いておくことを検討してみてはいかがでしょうか。
歴史漫画を選ぶときの注意
歴史の大まかな流れを掴むための歴史漫画ですが,これも出版社・誰によって描かれたものかでそれぞれ癖があります。古い本になれば,歴史観(特に近現代の描き方が中立的に描けていない点)や現代のできごとがどこまで書かれているかなど,今の主流のものと合わない可能性が少なからずある点には注意が必要です。何種類か紹介
最初は,ド定番とも言っていい小学館のものです。23冊シリーズという歴史漫画の中ではちょっと分量が多めの物なので,全巻を読み込むのはしんどいかもしれませんが,文字の多い教科書や塾のテキストに比べればそれでもはるかに楽。ただし,近現代の描き方が自虐史観ベースなのはいただけないです。日本も世界の中での生き残りに必死だったのですから,その点を評価する描き方もされるべきでした。内容が充実したものだけに,その点が残念でなりません。次は,これから発売予定のものです(予定では今年の6月末発売予定)。中学受験を考えている新小5の人や新中1・2あたりの人には,割といい時期で入手できるのではないかと思われます。何より,今年発刊予定のものなので,ベースとなる歴史知識は,ほぼ最近の主流を押さえたものになっていてくれればいいですね。まだ,未発売なため,あくまで今後の期待候補としてご紹介。全15巻というのは分量としては手ごろですし,本のサイズもいいサイズと言えるでしょう。
岩元健一
KADOKAWA/角川書店
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次は,大人でも楽しめる本格派(どちらかというと日本史を学ぶ文系高校生向けかもしれません)。漫画の大家として知られる石ノ森章太郎先生の歴史漫画シリーズです。この本は近現代編を含めると計55冊という膨大なシリーズです。
ちょっと1巻目あたりには小・中のお子さんには刺激が強いシーンもあるのが,悩みどころではありますが……(滝汗)。
昔は,普通のサイズのものもあったのですが,今は文庫版サイズの方だけ入手できる感じでしょうかね。文庫版なので絵・文字が小さいのは要注意です。あとは,後ろの解説はかなり細かい内容が書かれているので,飛ばして構いません。
石ノ森 章太郎
中央公論新社
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