平成28年度の大阪府立高校入試について
さて,平成27年度入試はまだ進行中ですが,大阪府教育委員会は,早くも平成28年度以降の入試制度変更に手を付けています。その方針へのリンクを貼付しておきます。
大阪府公立高等学校入学者選抜制度改善方針〔大阪府教委HP・PDFファイル〕
次年度の大阪府立高校入試ではこれまでとは異なった状況下での入試となりそうです。
大まかなポイントは次以降をお読みください。
入試制度の大きな変更点
- これまで:「前期入試」「後期入試」→28年度以降:「特別選抜」「一般選抜」へ変更
原則として,これまでは前期入試・後期入試の2本立ての受験制度で行われてきましたが,28年度以降は「特別選抜」「一般選抜」という入試区分に変更されます。これについては,もう少しまとめてみたいと思います。
「特別選抜」「一般選抜」について
大まかに,特別選抜と一般選抜の対象は次の通りとなります。- 特別選抜:デザイン系・スポーツ系や芸術系・芸能系の学科,デュアル総合学科及び総合学科(エンパワメントスクール),多部制単位制Ⅰ部・Ⅱ部,定時制の課程(昼夜間単位制)が対象
- 一般選抜:特別選抜対象外の専門学科や普通科,定時制の課程(昼夜間単位制を除く),多部制単位制Ⅲ部(クリエイティブスクール),通信制が対象
各選抜の実施時期は,次の通りとなります。
- 特別選抜:2月中~下旬(ほぼ前期入試と同時期)
- 一般選抜:3月初~中旬(ほぼ後期入試と同時期)
なお,一般選抜では定時制の課程(昼夜間単位制を除く),多部制単位制Ⅲ部(クリエイティブスクール),通信制が同じ日程ですが,試験内容がそれぞれ異なります。
具体的な変更点
- 筆記試験は原則5教科で実施(例外あり)
- 国・数・英は複数種類の問題を作成(各校が選択)
- 複数の学科が設置されている高校では,複数志望の許可,回し合格の実施
- 内申書の評定は5段階での絶対評価に
- 内申書の評定は中1・2の成績も評価対象に追加(H29年度以降)
- 自己申告書の提出が必須
受験教科の変更
まず,筆記試験は5教科での実施が基本となり,専門学科の受検を考える人にとっては重量化します。次に,国・数・英の入試問題は特別選抜では2種類(基礎・標準)・一般選抜では3種類(基礎・標準・発展)が用意されます。理・社は各選抜ごとに共通問題を使用することになります。
上位校を目指す生徒さんは理・社で取りこぼしをしないことが大切です。
府立高校入試の一発勝負化
これまでの内容を読んでいただければ,もうお分かりのことともいますが,基本的に28年度以降の大阪府立高校入試はほぼ一発勝負と変わります。以前は,例えば前期で文理科→後期で普通科という受験方法が可能でしたが,28年度以降はこの受験方法は不可能となります。
入試が一発勝負となることから,複数の学科を設置している高校では,学科の複数志望・回し合格が認められることになります。
例えば,三国丘高校を志望する場合 第1志望:文理科→第2志望:普通科というように出願しておけば,文理科は不合格だったとしても,総合点で普通科の合格ラインに達している場合は普通科で合格となります(私立高校で多く見られる方法です)。
内申書の評価方法の変更
内申書の評定はこれまでの相対評価から絶対評価となります。なお,28年度入試では内申の評価対象になるのは中3のみです。また,以前は入試科目の関係がありましたから各教科の内申点の比率に軽重を付けることができましたが,「各教科の評定は同等に扱うこと」となっています。自己申告書の提出が必要に
自己申告書も大阪府立高校入試には大きな影響を与えることが予想されます。例えば,入試での成績がボーダーゾーン内である場合,自己申告書の内容と調査書に新設される「活動/行動の記録」の内容が各高校が求めている生徒象(アドミッションポリシー)に極めて合致する場合は優先的に合格となる制度ができる模様です。
最後に
あくまで,「制度改善方針」の段階なので全部が全部この通りということにならないところもあるかもしれませんが,大きくはこの方針からずれることはないと思います。現中2生の人はよく注意して,今後の勉強を進めていきましょう。特に,各教科の苦手なところを早めにつぶしておくことが大切です。なお,歴史が苦手だ~という人は,次のエントリもお読みいただければと思います。
・中学受験とか高校受験に向けての歴史分野の基礎作り
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